SPECIAL INTERVIEW BACK TO MAIN

I HATE THIS PLACE
(HMV ONLINE インタビュー:09’01)


ショーン・ナーニー(Vo&All Programing)

1月10日に2ndアルバムをリリースしたエレクトロニカ・ポップのI HATE THIS PLACE。
実は観光で来日するという情報をキャッチ!!そこで日本を満喫中のショーンを捕まえアルバムのことなどをいろいろと聞いてみました! ではどうぞ!!

・HMV ONLINE初登場ですので自己紹介からお願いいたします!

Sean:Hi!はじめまして。I Hate This Placeのメインメンバーのショーンです。僕一人だけどね(笑)


・(笑)以前はバンドを組んでいたそうですが、一人とバンドの違いって何がありますか?


そうだね。すごく大きな違いがあると思うよ。一人だと誰の意見も気にしなくていいという点でかなり自由にできるといいうのがあるし。全ての決定権は自分にある訳だから、より早くスムーズに進められるよね。そのかわり行き詰ったときに相談する相手やほかのアイデアをだしてくれる人間は誰もいないしそういう面ではつらい事もあるかも。


・『I HATE THIS PLACE』という名前はどういう意味からつけたの?


はは。みんないつもそれを聞いてくるよ!人によって何通りもの解釈ができると思うけど・・・。

ストレートに言葉だけをとれば、「こんな場所なんか嫌いだ」って実際の場所についてコメントしているようにもとれるよね。でも個人的には「なんかこれって違う」とか「間違ってる」という思い、そう感じてしまう自分の精神状態が嫌いっていうアイデアが一番しっくりするかな。僕の音楽そのものもそれを反映した結果だと考えてもらっていいと思うよ。
・・・うーんちょっと自己防衛?的な意味合いもあるのかもね


・なるほど。今までに聞いてきた音楽で影響を受けたアーティスト、アルバムはありますか?


僕はソングライティングとプロダクション、この2点を特に気にしているんだけど、この2点において突出していたのがThe Postal Serviceの“Give Up”だと思うんだ。というのもはじめから終わりまで通して聞けて、一曲ごとに何かした特別なものを見つけれられる・・・そんなアルバムってめったにないからね。

The Postal Serviceは間違いなくI Hate This Placeの音楽に多大な影響を与えているだろうね。それ以外だと、シンセサイザーとロックのサウンドを組み合わせた80年代のポップスが好きだよ。
RoxetteやDepeche Mode、New Orderとかね。


・今回もアルバム・ジャケットがとてもチャーミングで目をひくのですが、アルバム全体でコンセプト的なものはあるのでしょうか?


特別全体のコンセプトを意識して作ったわけじゃないんだけど、今までの作品と比べるととてもハッピーなサウンドだと言えるだろうね。このアルバムに込めた思いは、現実にはおかしな事件ばかり起こり続けている世の中だけど、それでも僕たちはここでまだ生きているんだ!っていう希望に似た感覚なんだ。

ジャケットを描いてくれたAnh Bommie TranはMyspaceで知ったアーティストなんだけど彼女の今までの作品を本当に気に入っていて、今回のアルバムのジャケットを悩んでいたときに今しかないって頼んだんだよ。

曲を送って彼女の受けたインスピレーションを何でもいいから形にしてって伝えたら、あの星がきらめく青い空とハートを持ったロボットを思いついてくれた。僕自身すごく気に入ってるし、ふわふわとした感じはアルバム全体をうまく現していると思うんだ。


・アルバムはエレクトロニカな要素と暖かなメロディーがとても特徴的ですが、曲はどのように作るのですか?

正直に言うけど、特にこれっていうのはないかな。いつもその時々で違った作り方をするんだけど、何かしらのアイデアが先にあって、それを中心に組み立てていくんだ。たとえば、"Inigo! The Space Cat"は曲の頭のシンセリフから全てが始まって、それと同時にタイトルにもある“猫”のストーリーを発展させていったんだ。

一見普通の猫なんだけど、実は夜になるとスーパーヒーローになっちゃう(笑)そうやってこの曲は出来上がっていったんだよ。
どこか、パズルの感覚に似てるかもね。全てのピースは揃ってて、あとはそれをどううまく組み合わせれば曲のよさを引き出せるかってね。



・無機質なサウンドと有機的なものが絡み合って、とてもあたたかなサウンドが特徴的だと思いますが、それはどこからくるのでしょうか?

すごく興味深い意見だね。エレクトリック・ミュージックというのは当たり前の事だけど無機質な物になりがちだよね。それはすごく自然な事だけど、より面白いもの、新鮮なものを作り出すためにその人工的なものの中に有機的な要素を加えてミックスさせるというのはすごくクールな事だと思う。

例えばもし曲のリズムがかちかちでメカニカルだったら、ドラムのハードさに対抗するためにパッドの音は柔らかくて温かみのあるものを使う、とかね。僕の声もそういう意味では全体のサウンドに少しは影響を与えているのかな。僕はロックシンガーじゃないから、かなりソフトにメローに歌うからね。それがいいか悪いかはわからないけど (笑)


・今回、日本に観光にきていたそうですが、日本の思い出はありますか?

日本ではすごく楽しい時間を過ごしたんだ!ご飯はおいしいし、いい人ばっかりだしね。東京という街の持っているエネルギーや雰囲気を満喫させてもらったよ。

ひとつだけ不思議だったのは、友達と高円寺に遊びに行ってライブを見たんだけどすごくいバンドだったのに、曲と曲の合間に観客が一言も話さなくて・・・というか静まり返っていてどうしたの?って。
あとで聞いたんだけど、日本では普通なんだよね。アーティストを尊重しての事だと知ったときは、理解できるけど、もしアメリカであの状況になったらアーティストは気が気じゃないだろうね(笑)


・日本の音楽で知っているアーティストはいますか?

日本にはとても活発でいい音楽シーンがあるよね。それって素晴らしいことだと思うんだ。
今知っているアーティストはすごく有名な浜崎あゆみや、宇多田ヒカルかな。あとは同じレーベルメイトのOvumや、Local Sound Style、 Holidays Of Seventeen。彼らとはアメリカで一緒にプレイしたことあるんだよ。



・最後に今後のどのような音楽を作っていきたいですか?

このままI Hate This Placeとしての音を作り続けていきたいね。とても新鮮で面白い音を積極的に使おうと思うんだ。実験的なサウンドが詰まった新しいことも将来日本でリリースできればいいな。
でも、今のところは僕の新しいアルバム『Our Hearts Still Beating』を楽しんでね。



・ありがとうございました!!